ヒトES/iPSC-培養試薬に関する専門家のコメント

ヒトES/iPSC-培養試薬に関する専門家のコメント

京都大学 物質-細胞統合システム拠点 拠点長 中辻憲夫教授からのコメント

私どもの研究室では、サルやヒトES細胞株の効率良い樹立に成功するとともに、培養継代方法や凍結保存法の大幅な改良を行い、安定した細胞増殖と保存を実現することが出来ました。我々が樹立したヒトES細胞株は既に多くの研究室に分配されて、安定して増殖維持可能な研究に適した細胞株であると評価されています。またこれらの培養等の手法はヒトiPS細胞にも全く同じように適用されています。

ところで多くの研究者から、ヒトES細胞やiPS細胞の培養がマウスES細胞とは全く異なり大変難しいと助言を求められましたが、私どもが開発した培養液や継代保存手法を使って頂いた結果、多くの研究室でヒトES/iPS細胞の培養に使われて定評を得ています。
そこで、これらの培地、継代用酵素液や細胞凍結液などについて、安心して使用できる確実なものを、手軽に広く研究者に使って頂くために、(株)リプロセルは、霊長類ES細胞培養用の各種溶液試薬を2005年から製造供給しています。私どもの研究成果が、このような形で広く研究に使われて多くの論文発表に至っていることは、私にとって大変喜ばしいことです。