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製品及びサービス

フローサイトメトリー受託サービス

医療従事者向けサービス

混合キメリズム検査

はじめに

白血病の治療法として骨髄移植や臍帯血移植が知られており、その普及により白血病の治療実績は飛躍的に向上しました。
一方で移植後生着不全と再発は重要な問題となっています。生着不全の発症率は骨髄移植で1%、臍帯血移植で5-20%であり、再発は骨髄移植・臍帯血移植共に10〜50%と高頻度です。再移植はこれらの問題が生じた際の有力な対応策の一つですが、骨髄移植・臍帯血移植をより効果の高い治療法にするためには、生着不全および再発を高感度かつ迅速に発見することの重要性が以前から指摘されています。

この様な背景の下、当社は東京大学医科学研究所と新規の混合キメリズム検査法を共同開発しました。この検査法は従来の検査法では成し得なかった高感度(10-4以上)・定量性・迅速性を具えており、生着不全・再発の早期検出に適しております。

測定原理

ドナーとレシピエントの白血球細胞におけるHLA抗原不一致を利用し、抗HLA抗体とフローサイトメトリーを用いて、移植後混合キメリズムを検出します。

 

HLA-A

HLA-B

ドナー

11,33

55,44

レシピエント

24,33

55,44

測定原理
※抗体選択:ドナーとレシピエントで不一致のHLAに注目し、それぞれに特異的に反応する抗HLA抗体を選択します。
上記の例では、抗HLA-A11抗体(ドナー特異的マーカー)と抗HLA-A24抗体(レシピエント特異的マーカー)となります。

現行検査法との比較

 

STR-PCR法

FACS法

検査時間

7日間以上

数時間

検出感度

5%

10-4以下

定量性

可能

白血球サブポピュレーション毎の解析

不可

可能

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早期末梢血 混合キメリズム検査

生着不全の一部は、移植後残存しているレシピエント由来骨髄免疫細胞が増殖し、ドナー由来骨髄細胞の増殖を阻害することで起こります。そのため、生着不全の検出には、末梢血中のレシピエント由来白血球とドナー由来白血球の比率(キメリズム)変化をモニタリングする必要があります。しかしながら、現在の検査法では、感度・定量性・迅速性などの観点から、問題点が指摘されています。

新規混合キメリズム検査法は上記の問題点を解決した検査法であり、移植後早期の混合キメリズム検査に適しております。さらに、他の抗原マーカーと同時に解析することで、白血球分画(CD45+)と移植後の生着に重要な役割を果たすT細胞分画(CD3+)の混合キメリズムを検査します。また、現在、白血球サブポピュレーション毎の混合キメリズムの移植後動態について研究がなされており、今後新たな知見が得られる可能性があります。

解析結果

解析結果

T細胞分画における混合キメリズム

レシピエント

59.4%

ドナー

39.9%

白血球細胞分画(CD45+)における混合キメリズム

レシピエント

48.4%

ドナー

38.9%

解析結果例

生着過程におけるT細胞分画における混合キメリズムの経時変化

解析結果例

検査要項
検体
  • 移植後 3w以内
検体名 :末梢血
抗凝固剤 :EDTA-2Na
検体量 :10mL
  • 移植後 3w以降
検体名 :末梢血
抗凝固剤 :ヘパリン
検体量 :10mL
送付方法 当社指定方法
保存方法 室温(18〜22℃)
検査可能保存日数は1日まで
所用日数 約2日(検査実施日の翌日に結果を送付致します。)
定価 30,000円
備考 受託可能日:月〜金曜日
予約検査:受託のご依頼の際は予めご連絡を下さい。
オプション
絶対数測定 ProCOUNT法により、各分画に含まれる細胞の絶対数を算出いたします。
定価:15,000円
検体名 :末梢血
抗凝固剤 :EDTA-2K
検体量 :1mL
ソーティング レシピエント細胞と思われる分画をソーティング致します。
定価:50,000円
  • 移植後 3w以内
検体名 :末梢血
抗凝固剤 :EDTA-2Na
検体量 :10mL
  • 移植後 3w以降
検体名 :末梢血
抗凝固剤 :ヘパリン
検体量 :10mL

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骨髄液 混合キメリズム検査

再発とは、治療によりいったん寛解になった後、白血病細胞が再び増加した状態です。したがって、再発検査では、微小残存病変(MRD: minimal residual disease)の増加を如何に早期に検出することができるかが鍵になります。

現行の再発検査は、古くから行われている『形態観察による腫瘍細胞の同定』、再発の由来はレシピエント細胞であることを利用した『キメリズム解析による間接的な再発検査(XY-FISHやSTR-PCRなど)』、特異的マーカーを利用した『腫瘍特異的遺伝子解析によるMRDの同定(PCR法・サザンブロット法・FISH法)』に分けることができます。
これら方法は、感度、手技の煩雑さ、患者カバー率・コストなどの面で一長一短があり、医療の現場では患者さんに応じて検査法を選択しています。

本検査法は従来の検査法には無い特長を有しておりますので、再発検査の一つの選択肢としてご利用頂けます。

  
解析結果

レシピエント細胞:HLA-A11・ドナー細胞:HLA-A9

解析結果

CD45-SSCプロット

全単核細胞中のレシピエント由来単核細胞

4.16%

CD34-CD45プロット

全単核細胞中のレシピエント由来血液細胞
(レシピエント由来の間葉系細胞を除く)

4.08%

領域Aにおけるレシピエント由来細胞

54.7%

領域Aにおけるドナー由来細胞

45.3%

解析結果例

臍帯血移植後、159日及び357日の「骨髄液 混合キメリズム検査」の結果

解析結果例

検査要項
検体
検体名 :骨髄液
抗凝固剤 :ヘパリン
検体量 :2mL
送付方法 当社指定方法
保存方法 室温(18〜22℃)
検査可能保存日数は1日まで
所用日数 約2日(検査実施日の翌日に結果を送付致します。)
定価 30,000円
備考 受託可能日:月〜金曜日
予約検査:受託のご依頼の際は予めご連絡を下さい。
オプション
絶対数測定 ProCOUNT法により、各分画に含まれる細胞の絶対数を算出いたします。
定価:15,000円
検体名 :骨髄液
抗凝固剤 :EDTA-2K
検体量 :1mL
ソーティング レシピエント細胞と思われる分画をソーティング致します。
定価:50,000円
検体名 :骨髄液
抗凝固剤 :ヘパリン
検体量 :2mL

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混合キメリズム検査のオプション

本混合キメリズム検査には、2種類のオプションを御用意しております。

絶対数測定

フローサイトメトリー解析結果は、各サブポピュレーションの比率が算出されます。
更に、各サブポピュレーションの絶対数を知りたい場合にご利用下さい。
絶対数測定には、ProCOUNT試薬キット(BD社製)を用いて各種白血球サブポピュレーションの絶対数を測定を致します。

特定細胞のソーティング

本混合キメリズム検査で特定されたドナー細胞またはレシピエント細胞をソーティング(分取)致します。
ソーティング後の細胞は、お客様の御要望の方法にて返送致します。

ソーティング細胞の用途
本混合キメリズム検査で確認されたレシピエント細胞をソーティングし、以下の検査を組み合わせる事で再発・生着不全検査の確度を更に高める事が出来ます。

ケース

検査

腫瘍マーカーが既知

各種腫瘍マーカー検査【例:bcr-abl・AML1-ETO 】

異性間移植

XY-FISH検査


*FISH検査・遺伝子検査は当社では取り扱っておりません。
使用例 ソーティング+FISH解析

検体:臍帯血移植後357日の骨髄液検体
   腫瘍マーカー 【AML1/ETO】

本検体は腫瘍マーカーが明らかであったため、本キメリズム検査でレシピエント細胞と考えられた分画をソーティングしFISH解析を行った。
解析の結果、本キメリズム検査でレシピエント細胞と考えられた分画には、99%の腫瘍マーカーが確認され、逆にドナー細胞と考えられた分画には腫瘍マーカーが全く確認されなかった。

ソーティング+FISH解析
*注意:ソーティングを御要望の場合、事前にお打合せが必要となります。

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